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元捕虜の訪日記録

元オーストラリア兵捕虜京都証言集会−2011年3月6日

福林 徹

元オーストラリア兵捕虜一行を迎えての京都証言集会は、3月6日(日)15:00〜17:00、京都社会福祉会館(上京区堀川丸太町下ル西入ル)で開かれた。

集会の開催にあたっては「POW研究会」の他、「戦争遺跡に平和を学ぶ京都の会」、「平和友の会」、「平和遺族会」、「京都平和委員会」、「中国人戦争被害者の要求を支える会京都支部」、「ハーグの会」、「京都歴史教育者協議会」、「平和のための京都の戦争展実行委員会」などの協力を得ることができ、集会の主催団体を「元オーストラリア兵捕虜証言集会実行委員会」(代表:福林徹)という形にした。集会のタイトルは「泰緬(たいめん)鉄道と日本の収容所での日々」、参加費は500円で、参加者数はオーストラリアからの来客14人を含めて約80人となり、なかなかの盛況であった。

「POW研究会」のメンバーの参加者は福林徹(京都)、デヴィッド・モートン(徳島)、小林皓志(広島)、佐久間美羊(千葉)、田村佳子(横浜)の5人で、通訳は「捕虜日米の対話」東京代表の伊吹由歌子さんに引き受けていただいた。

集会では、「平和のための京都の戦争展実行委員会」代表の桐畑米蔵さんからあいさつを受けた後、福林が、外務省による元オーストラリア兵捕虜・家族の日本への招聘の経過と、5人の元捕虜の経歴の紹介をし、その後、5人の元捕虜の方から体験を語っていただいた。

スピーチ1:ハロルド G.ラムジー(Harold G. Ramsey)さん

スピーチ2:ノーマン E.アンダートン(Norman E. Anderton)さん

スピーチ3:ジャック・シモンズ(Jack Simmonds)さん

スピーチ4:ローリー・リチャーズ(Rowley Richards)さん

スピーチ5:ジョージ F.ブレット(George F. Brett)さん

その後、質疑応答の時間を約20分とり、閉会した。

なお、ローリー・リチャーズさんは、シンガポールから日本に向かう途中乗船していた楽洋丸が、南シナ海で米軍潜水艦によって沈められたが、その時、救助してくれた日本海軍の海防艦の艦長一之瀬志朗少佐と家族を捜しておられる。このことは「読売新聞」大阪本社記者の森川暁子さんが、2008年7月20日付で記事を書かれたが、森川記者は、戦後、一之瀬志朗さんの部下としてタンカーに乗り組んでいた西宮の森清さんを連れて集会に参加してくだり、集会後、ローリー・リチャーズさんに紹介された。

京都証言集会(3月6日)