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POW研究会について

POW研究会について

第2次大戦中、日本軍はアジア・太平洋地域で約14万人の連合軍将兵(イギリス、アメリカ、オランダ、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、インドなど)を捕虜としました。彼らは各占領地で日本軍が使用する鉄道や道路、飛行場などの過酷な建設作業に従事させられるとともに、その一部、約3万6千人は日本国内にも連行され、労働力不足を補う要員として、炭鉱や鉱山、造船所、工場などで働かされました。

捕虜たちの生活は悲惨をきわめ、飢えや病や虐待などにより、終戦までに国内外合わせると3万数千人もの人々が亡くなりました。死亡率は27%に及びます。

生還を果たした人々も心と体に癒しがたい傷を負い、日本に対する強い憎しみを抱きながら戦後の日々を生きてきました。それは抜きがたい棘となって、戦後60年を経た今もことあるごとに噴き出しています。

一方、戦後の戦犯裁判において多数の捕虜収容所関係者が捕虜虐待などの罪に問われ、日本人の側にも深い傷跡を残しました。

しかし、連合軍捕虜の実態については、これまでほとんど明らかにされてきませんでした。終戦と同時に捕虜収容所関係の書類が日本軍によって焼却されてしまい、また日本政府がこの歴史事実を記録する努力を怠ってきたからです。

POW(Prisoner of War=戦争捕虜)研究会はこの埋もれた歴史を掘り起こしていこうと2002年3月に発足、全国約70人の会員が互いに協力しながら、捕虜・民間人抑留者や戦犯裁判の調査、元捕虜や遺族との交流など様々な活動に取り組んでいます。

世界では今も戦争や紛争が絶えず、同じような過ちが再び繰り返されつつあります。こういう今だからこそ、私たちは過去から学ぶ必要があります。その第1歩は、まず事実を正しく知り、それを多くの人びと──とりわけ若い世代に伝えていくことです。また、かつての敵味方の壁を越えて語り合い、互いの理解を深め、あのような惨禍を繰り返さないための道をともに考えていくことです。私たちはその努力を重ね、その活動の成果を順次このホームページに掲載していきます。

共同代表:内海愛子/福林徹

>>「POW研究会の歩み」(PDF)