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元捕虜の訪日記録

霊山観音訪問・京都観光−2011年3月6日

福林 徹

3月5日(土)は、各招聘者がゆかりの地を訪問した後、夕方に順次、京都へ到着し、全日空ホテルに宿泊された。外務省の招聘事業とは別に、大学の調査費をとって来日された元捕虜の娘マリアン・メイ(Marian May)さんも、父親の収容されていた善通寺収容所を見学した後、POW研究会のデヴィッド・モートンさんの案内でホテルに到着された。さらに、「捕虜 日米の対話」の伊吹由歌子さんも東京から到着された。

3月6日(日)は、通訳ガイドの工藤さんの引率で、午前8:30に貸し切りバスで全日空ホテルを出発、デヴィッド・モートンさん、伊吹由歌子さん、福林徹が同行した。

最初に、東山区の霊山観音を訪問した。ここには第二次大戦中に日本軍の管理下で亡くなった全捕虜・民間人抑留者の名簿と個人カードが保管されており、昨年、それを調査・写真撮影したモートンさんが、元捕虜の皆さんに解説をされた。元捕虜の皆さんは、死亡した友人の名前などを検索されていたが、シモンズさんのように、友人の名前を発見して、深々と頭を垂れて涙ぐんで黙祷を捧げておられた人もあった。

その後、金閣寺の見学に向かったが、その途中、銀閣寺付近を通過した時、泰緬鉄道の従軍司祭だったライオネル・マースデン(Lionel T. Marsden)神父が1949年に来日して、そのあたりに住み、愛の学校を開こうとした場所であることを福林が説明した。金閣寺を見学した後は、西陣織会館で昼食、着物ショーや買い物を楽しんで、ホテルへ帰って少しの休憩の後、京都証言集会に参加された。