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死亡捕虜リスト

このリストについて

第2次大戦中、約36000人の連合軍捕虜が日本に連行され、国内130ヵ所の捕虜収容所において過酷な労働を強いられました。そして、飢えや病、事故や虐待、さらに友軍の空襲や原爆などによって、終戦までに約3500人が死亡しました。

私たちは、彼らの死の実態について調査を重ね、その全リストを完成させました。リストには2種類あります。1つは3500人を収容所ごとに分類したリスト、もう1つは横浜の英連邦戦死者墓地に埋葬されている約1700人のリストです。

私たちは悲惨な死を遂げた犠牲者に哀悼の意を捧げるとともに、これらのリストを彼らの遺族や友人──愛する人々がどこでどのようにして亡くなったのかも知らずにいる人々に役立てていただきたいと願っています。

またこのリストは、捕虜たちがどのような扱いを受けていたかを示す貴重な歴史資料でもあります。死因欄を見れば彼らの悲惨な死の状況が生々しく伝わって来、また所属部隊や死亡地、死亡日などと重ね合わせてみれば、彼らひとり一人がたどった苦難の歴史を読み取ることができます。これらの事柄は個々人のプライバシーに関わるものですが、私たちは歴史資料としての価値を優先し、ここに積極的に公開していきます。あの戦争で何があったのかを知り、その悲劇を再び繰り返さないために、このリストを多くの人びとに見ていただきたいと思います。

リストは、日本の国会図書館憲政資料室所蔵のGHQ/SCAP資料「Roster of Deceased Allied POWs in Japan Proper」をベースとし、その他の資料や情報によって補いました。以下に主な資料名と情報提供者のお名前を記し、ご協力に感謝致します。

GHQ/SCAP法務局調査課報告書/横浜英連邦戦死者墓地名簿/水巻慰霊碑/満島慰霊碑/「太平洋に架ける橋」/「架け橋いまだ遙か」/Anthony Walsh/Grant McLachlan/James Erickson/Len Harrop/Neil MacPherson/Oryoku Maru Online/Roger Mansell/Wes Injerd/Teun Heijstek/Ted Darcy

各欄の記載事項はあくまでも資料に基づくもので、死因など必ずしも事実と一致していないケースもあると思われます。また原資料が不鮮明のため、正確に記載できなかった箇所もあり、まだ完全なものではありません。正しい情報をお寄せいただければ、順次訂正していきます。また、このリストに掲載された方々に関して詳しい情報をお持ちの方は、ぜひお知らせ下さい。私たちの調査の参考にさせていただきます。

POW研究会

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